今回は、VTuberのモデルやイラストの制作を依頼する方法を紹介します。
VTuberになりたくても「絵が描けないから…」「モデルを作れないから…」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。
いまでは、ライブ配信アプリやフリーモデルをはじめ、簡単にVTuberになれる方法は数多く存在します。ただし、クオリティが低かったり姿が似ていたり、ライバルの多いVTuber業界では大きな欠点となってしまいます。
「オリジナルモデル」であれば、活動内容やあなたの好み・個性に合わせてカスタマイズが可能です。グッズやファンアートなどの二次創作も展開しやすいというメリットもあります。
この記事では、個人でもできる具体的な依頼方法から、相場・注意点をまとめるので、ぜひ参考にしてください。
個人がVTuberモデルを依頼する方法は?
個人からでもVTuberモデルやイラストを依頼する方法には、下記の2種類があります。
- クリエイターに直接依頼する
- スキルマーケットで依頼する
それぞれの特徴を順番に説明します。
クリエイターに直接依頼する
まずは、X(Twitter)などで実績のあるクリエイターを探し直接依頼する方法です。クリエイターの持つホームページやDMから連絡し、制作を依頼します。
はじめての方は注意が必要
個人間でのやり取りにはトラブルがつきものです。
依頼内容や納期についてのトラブル、金銭のやり取りに関するトラブルなど……。
この記事を見ている方は、初めての依頼先を探している方が多いと思います。慣れないなか、トラブルに見舞われると対応が難しいでしょう。
ですのでなるべく避けた方がいい方法です。
依頼するならベテラン絵師さんへ
それでも直接依頼したいクリエイターがいるならば、経験豊富なベテラン絵師さん(モデラーさん)に依頼しましょう。
VTuberへの納品実績があり、その後の依頼主とのやり取りも良好であれば信頼の目安になります。
こちらが初めてでも、手際よくやり取りを進めてもらえることが期待できるでしょう。
ただし、トラブルへのリスクを完全に取り除くのは不可能です。
この記事後半に記載する注意点をチェックしてから依頼を進めましょう。
スキルマーケットを通じて依頼する
もっとも気軽な方法は、スキルマーケットを通じて依頼することです。
はじめてVTuberモデルやイラストを依頼するならば、おすすめな方法といえます。
スキルマーケットとは?
「スキルマーケット」とは、スキルを持っているクリエイターと依頼先を探している人のマッチングサービスです。
VTuberモデルやイラストを作れるクリエイターもたくさん登録しています。
依頼内容や絵柄・価格の比較がしやすいことも特徴です。
取引を円滑に行うことができる
スキルマーケットでは、Webサイト内のチャットでやり取りを行います。
個人間とはいえ、サービス内の機能を使うためスムーズな取引が可能です。
制作の流れは下記のようになります。
- 制作依頼を送る
- クリエイターに承認される
- 詳細な要望を送る(クリエイターが質問してくれる場合がほとんど)
- スキルマーケットに依頼料を預ける
- 確認・修正をしながら制作を進めてもらう
- 制作物が納品される
- 依頼料がクリエイターに振り込まれる
流れが決まっているのでトラブルが起きづらく、初めてでも安心です。
この記事内で、おすすめのスキルマーケットについても紹介するので、ぜひご覧ください。
VTuberのモデル制作の相場は?
実際にVTuberモデルを依頼する場合の相場をまとめます。
ただし、必要な費用は依頼するクリエイターによって大きく変動します。求めるクオリティによって変わるので、あくまで参考程度にお願いします。
相場は5万円~20万円
VTuberとしてメジャーな2D(Live2D)の相場は、5万~20万円です。
そもそもVTuberモデルを作るには、3つのステップがあります。
- キャラクターデザイン
- イラストのパーツ分け
- モデリング
クリエイターに依頼するときは、上記の3つを部分的に依頼するか、一括で依頼するか決めなければいけません。
一括で依頼できるクリエイターに依頼した方が比較的費用を抑えることができますが、「この人にキャラデザを依頼したい!」などの希望があれば部分的な依頼もあり得ます。
また、他にも価格を決める要因はいくつかあります。
イラストの枚数などの依頼内容によって価格は変わる
2DのVTuberの場合は複数のイラストを組み合わせて動作させます。
イラストの枚数が多いほど、細かな動きを再現できるイメージです。
枚数が多ければ作業量も増えるので費用が増す傾向にあります。
装飾の多いキャラクターや表情の豊富さ、ダイナミックな動きなど要望があるほど費用が必要になるので注意しましょう。
クリエイターの経験よって価格は変わる
クリエイターの経験によっても料金は上下する傾向にあります。
たとえば、制作実績が少ないクリエイターは相場よりも安い価格帯で受け付けていることも珍しくありません。「安く請け負うから、経験を積ませてくれ!」といった感じです。
一方、経験豊富なクリエイターは高価格帯な場合が多いです。
その分、細かな要望にも対応でき、実績もあるので安心して依頼できます。
どのクリエイターに依頼するかは難しい問題ですが、サンプルや依頼できる内容を細かく確認して選びましょう。
著作権譲渡の有無によって価格は変わる
著作権の譲渡によって費用が増す場合もあります。
各クリエイターが用意しているプランの中に、「著作権譲渡は、+○○万円」といった記載がある場合や「著作権は譲渡しません」という方もいます。
キャラクターの著作権は、自由にグッズを制作したりファンアートを作ってもらう際に関係する大切な権利です。譲渡を有無にかかわらず、あらかじめすり合わせる必要があります。
この記事の後半でも詳しく解説するので、よく注意して依頼しましょう。
VTuberアバターを依頼できるおすすめサービス3選
個人クリエイターには依頼する際は、スキルマーケットを利用するのがおすすめです。
ここでは、おすすめできるサービスを3つ紹介します。
イラストオーダーマーケット【SKIMA】
『SKIMA』 はイラスト専門のスキルマーケットです。
サイト内では、登録しているクリエイターが、商品としてVTuberアバターの制作を出品しています。
気になった商品の価格や制作内容・過去の実績などを確認したのち、サイト内で決済を行うだけで依頼できるため簡単です。制作は、メッセージでやり取りをしながら進めてもらえます。
また、VTuber活動には、様々なイラストが欲しくなる機会がたくさんありますよね。
- VTuberアバター
- SNSのアイコンやヘッダー
- オリジナルロゴ
- 配信画面の背景
- グッズ制作
VTuberアバターだけでなく、活動準備に必要なイラストをそれぞれ依頼できるのもうれしい点です。
絵柄や価格から比較検討もしやすいので、重宝するに違いありません。
日本最大級のスキルマーケット【ココナラ】
『ココナラ』 もおすすめできるスキルマーケットの一つです。
同じく、VTuber活動に必要なアバター・イラスト制作を依頼することができます。
使い方は先ほどのSKIMAと近しいですが、登録しているクリエイターはもちろん違います。あなたの希望にマッチした方をじっくり探せますよ。
それだけでなくココナラでは、イラストのほかにビジネス寄りのカテゴリも存在します。
- Webサイト制作・Webデザイン
- デザイン
- 動画・アニメーション・撮影
- イラスト・漫画
- ビジネス代行・コンサル
上記は一部ですが、例えば「TwitterやYouTubeで広告を出したい」「歌ってみた動画を作りたい」「自分のWebサイトが欲しい」といった要望も依頼できます。
「やりたいことがあるけど自分一人では難しそう…」と思ったならココナラをチェックしてみましょう。
Live2D公式マーケット【nizima】
『nizima』 はLive2Dに特化したスキルマーケットです。
他のスキルマーケットと同じくイラスト制作・VTuberモデルのオーダーメイドを依頼できます。加えて、既製品のVTuberモデル(完成したモデル)を購入することができるのも特徴です。
依頼するクリエイターを探している人にもおすすめのサービスですが、時間をかけずに「いますぐVTuberになりたい!」という方にもおすすめです。
既製品ならば振り込みが済めばすぐにモデルをダウンロードできるので、クリエイターとやり取りをすることなくスピード感をもって活動を始めることができます。
モデルは欲しいけどやり取りはしたくない!という方にもマッチしたサービスです。
予算が少ないならモデルの”購入”がおすすめ
クオリティの高いVTuberモデルを依頼しようとすると、どうしても費用が掛かってしまいます。
「VTuberになりたいけどそんなに払えない!」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
もし予算が少ないならば、すでに完成したVTuberモデルを購入するのがおすすめです。必要な予算は数千円からと検討しやすく、クオリティもオーダーメイドと遜色ありません。
自分の要望をもとに作ることはできませんが、数多くあるモデルの中からあなた好みのものがきっと見つかるはずです。
もし制作の依頼だけでなく、購入にも興味があれば下記の記事で詳しく紹介しています。どんなモデルがあるか、おすすめも紹介しているのでぜひご覧ください。
VTuberモデルを依頼する際の注意点
この記事を見ている方は、これから始めて依頼をしたいという方が多いと思います。
依頼する際は、特に以下の3つに注意しましょう。
- 活動内容を説明しておく
- 使用の範囲についてすり合わせる
- 納期を確認しておく
それぞれ順番に解説していきます。
活動内容を説明しておく
VTuberとしてデビューしたときの具体的な活動内容をあらかじめ伝えておいたほうが良い場合もあります。
とくにR18の活動を予定しているならば、注意が必要です。
制作を依頼するクリエイターによっては、自身のブランディングのために特定のジャンルを避けている方もいます。
依頼の際に相談しておきましょう。
使用の範囲についてすり合わせる
依頼の際にVTuberモデルをどのような活動に使用したいか伝えておくのは大切です。
そもそも原則として、VTuberの著作権は制作者に帰属します。
つまり、自分で制作しない限りあらかじめ決められた範囲内でしかVTuberモデル(キャラデザ)を使用できません。
トラブルを避けるために、下記のようなことがあります。
- グッズを制作してよいか
- スタンプなどのデザインを外部に委託してよいか
- 著作権の譲渡はできるか
グッズを自由に作れなかったり、二次創作であるファンアートも厳密にはダメということになります。
ですので、制作を依頼する際はどこまでキャラクターを自由に使ってよいか(配信活動までなのか・グッズもいいのかなど)を文面ですり合わせておくことをおすすめします。
「普通は大丈夫だろう」と想像で判断しては、もしトラブルになった場合、対処ができません。必ず明確にしておきましょう。
クリエイターによっては、追加料金を支払うことで著作権を譲渡してもらえる場合もあります。
著作権譲渡のプランが用意されていることもありますし、プランがなくとも相談してみるのもよいでしょう。
納期を確認しておく
依頼した場合、納品までのスケジュールを確認しておきましょう。
特にX(Twitter)上で直接依頼する際には、まれに起こる炎上問題として『依頼したものがなかなか納品されない』ことを目にします。クリエイター側の事情で納期に間に合わないことや、制作がストップしてしまうことも考えられるので、納品時期や支払いのタイミングに関して打合せしておきましょう。
これらのトラブルを回避する方法としては、この記事でも紹介したスキルマーケットを活用するのが安全です。
SKIMAやココナラを使えば、サイト内でメッセージやお金のやり取りを完結できるため、もし納品に関して問題が発生しても返金対応などをしてもらえることもあります。
なによりメッセージのログが残るため、言った・言っていないの問題にならないのも良い点です。
まとめ
VTuberはいまではメジャーな活動方法です。その分、アバターを作れるクリエイターも増えています。
なので「SKIMA」や「ココナラ」「nizima」を使えばきっとあなたの希望に答えてくれるクリエイターが見つかるはず。
アバターを手に入れた後は、下記の記事を参考にして活動開始を進めてみてください。
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