VTuberアバターと現実世界の写真を合成するテクニックを紹介します。
簡単にできるので、ぜひやってみてください。
【完成形】2DのVTuberアバターと写真を合成してみました

東京スカイツリーの写真に、Live2Dモデルを合成しています。
よりなじむように、影の追加や明るさの調整を行っているのがポイントです。
今回は、このような「アバター + 写真」の画像を制作していきます。
準備するもの
- VTuberアバターの透過画像
- 合成したい写真
- Photoshop(フォトショップ)
VTuberアバターの透過画像

今回制作例として使うのはLive2Dのアバターですが、2Dでも3Dでも操作は同じです。
なるべく高解像度の透過画像を準備してください。
合成したい写真

合成に使いたい写真ももちろん必要です。
制作例のように影をアバターにつけたい場合は、写真内に影のついたモノが入っていると作りやすいです。
上記の写真では、花壇に影がついているため、影の自然な向きや影の濃さの参考になっています。
また、自分で使えそうな写真を撮る機会がない方は、フリー素材を使っても十分なリアリティを表現できます。
『O-DAN』は、写真のフリー素材を検索できるサイトでおすすめです。
いまでは、高品質な風景写真をダウンロードできるサイトはたくさんあるので、探してみるのもよいでしょう。
Photoshop(フォトショップ)
合成には、AdobeのPhotoshopを使用します。Photoshopは、写真加工・画像編集に使うソフトです。
もしあなたがVTuberならば、日々の画像制作やサムネイル作成に役立ちます。
文字入れ等ではフリーの画像編集ソフトで事足りるのですが、今回も踏まえ「ちょっとおしゃれにしたい」「イケてる画像に仕上げたい」というときはPhotoshopを使うと簡単にできます。
世界的に人気のソフトなので、やりたいことをネット検索をすれば、すぐに方法を調べれるのが良い点です。
①まずは画像を配置する

まずは、背景に使う写真とアバターの画像を配置します。
サイズ感に違和感がないように調整するのがポイントです。
ちなみに、アバターのサイズ変更をしたい場合は、「Ctrl + T」で自由変形モードにし、Shftを押しながらサイズ変更をすると縦横比が変わらず、スムーズに調整できます。
②影を作っていく

「選択範囲」から「被写体を選択」を行います。
アバター全体が選択できれば他の方法でもOKです。

「境界線をぼかす」を選択します。
ここで、どれだけ滑らかな影を作るか設定します。
現実世界の影は、はっきりとした境界があるとは限らず、指先など細かな部分はぼんやりとしがちです。

今回使っている写真を撮った日は、日差しが強かったため比較的境界がはっきりとした濃い影がついています。
ですので、少しだけぼかすように10pixelに調整します。
日差しが弱い日の写真を使うならば、15~20pixelなど大きな数字にします。
使う画像のサイズによっても変わってくるので、あくまで目安として調整してください。
境界をぼかせたら、「Ctrl + J」(MacならばCommand + J)でレイヤーを複製します。
この複製したレイヤーが、”影”となります。

レイヤーを複製出来たら、右下の丸いアイコンから、「レベル補正」を選択します。

レベル補正を追加すると、デフォルトではすべてのレイヤーに適用されますが、今回は影用に複製した「レイヤー1」にのみ適用させたいです。
レベル補正を右クリックし、「クリッピングマスクを作成」します。
これで、レイヤー1にのみレベル補正が適用されるようになります。

レベル補正を操作して、ハイライトをすべて下げます。アバターが真っ黒になったらOKです。
ここからは、影を自然な形に変形していきます。

影となる「レイヤー1」を選択し、「編集→変形→多方向に伸縮」を選択します。
これで、自由に形を変更できるようになったので、太陽の向きを考えて影を作っていきます。
今回使っている写真には、花壇の影があるので、同じ向き・同じサイズで真似をします。

変形が完了したら、↑のような感じです。翠さんは少し浮いているという設定なので、少し影をずらしています。
この状態だと、影が濃すぎるので薄めて自然な濃さにしていきます。

右側の「不透明度」から濃さを調整します。
使う写真によって影の濃さは変わるので、一番自然な濃さを作ってみてください。

仕上げとして、アバターと影のレイヤー順を反対にします。
上から「アバター → レイヤー1(影) → 背景写真」となればOKです。
③アバターを写真になじませる
アバターを写真に重ねるだけでは、明るさが違う分、どうしても違和感が残るので調整していきます。

調整する前に、まずはアバターのレイヤーを複製します。

複製したレイヤーの種類を「乗算」に変更します。
これだけでもリアリティのある見た目になりますね。

乗算にしたことにより、肌と服の白い部分が明るくなりすぎたので、「露光量」を調整します。
右下の丸アイコンから、露光量を選択です。

複製したアバターレイヤーのみを調整できるように、露光量にクリッピングマスクを作成します。
右クリック→クリッピングマスクを作成、です。

そして完成したのが、↑こちらです。
お好みで彩度を変えたり、背景画像自体を調整してもよいかと思います。
Photoshopはすごいぞ
今回のように、Photoshopを使えばVTuberアバター(イラスト)+写真の加工もお手の物です。
VTuber活動をしていると、実写コンテンツを作成しづらい側面がありますが、合成画像を駆使すれば例えば「旅行に行ってきました!」とか「おすすめの場所!」などコンテンツも作れそうですね。
Photoshopでは、凝ったサムネイル作成も踏まえて画像制作を何でもできるので、一度使い始めるとほかのソフトは使えません。
コメント