ライブ配信で自分の話した内容を字幕として表示する方法を紹介します。合わせて、他言語に翻訳した字幕もできるので、この記事を参考にセットアップしてみてくださいね。
字幕表示に使うツール
まずは、必要なツールを用意していきます。
OBS | ライブ配信ソフト。バージョンは28.0以降。 |
ゆかりねっとコネクターNEO | 字幕生成+自動翻訳をしてくれるソフト。基本無料。 |
この記事で取り扱うOBSのバージョンは28.0以降です。最新版を使ってもらえば問題ないかと思います。
OBSの古いバージョンであれば、上記のツールの他に『obs-websocket』というプラグインを導入する必要がありました。ただ、28.0以降はこの機能が標準搭載されたため、操作がより簡単になっています。
『ゆかりねっとコネクターNEO』をダウンロードする
『ゆかりねっとコネクターNEO』を公式サイトからダウンロードします。
「安定版」と「開発版」がありますが、「安定版」を使えば問題ありません。
ダウンロードしたファイルを展開し、exeファイルを実行します。これで『ゆかりねっとコネクターNEO』のインストールは完了です。
①OBSでテキストソースを準備する
ここからは字幕を表示するための準備をしていきます。
まずは、字幕用にテキストソースを追加します。
ソース名は分かりやすいものだと後の設定で便利です。ここでは「字幕」と設定します。
字幕のデザインをお好みで変更します。フォントやフォントサイズを設定しましょう。
これから『ゆかりねっとコネクターNEO』とOBSを接続していくのですが、私の環境だと接続した状態でフォントを変更すると、OBSがクラッシュします。
もしかしたら他の方も同じ状況になるかもしれないので、このタイミングで字幕のデザインを決めておくことをおすすめします。
魅力的なフォントの見つけ方や、見やすいデザインの作り方は『配信画面に文字テロップを流す方法』の記事で紹介しています。合わせてご覧ください。
デザインの設定が終わったら「仮のテキスト(なんでもOK)」を入力して配置します。
字幕はこの「仮のテキスト」を上書きする形で表示されるので、あくまで配置をチェックするためのものです。
②ゆかりねっとコネクターNEOの初期設定を行なう
『ゆかりねっとコネクターNEO』を起動します。
上から順に初期設定を行ないましょう。
「あなたの話す言語」は日本語に設定。
「音声認識システム」は「オフライン認識」に設定します。
下にスクロールすると、使用するプラグインの設定をすることができます。
「OBS WebSocket5」の項目を探して、チェックを入れてください。
③OBSとゆかりねっとコネクターNEOを接続する
OBSの操作から行います。
OBS上部にある「ツール」から「obs-sockets設定」を開きます。
「WebSocketサーバーを有効にする」にチェックを入れます。
「適用」をクリックして、一旦OBS側の設定は終了です。
『ゆかりねっとコネクターNEO』の設定をします。
先ほどチェックを入れた「OBS WebSocket5」の設定を開きます。
先ほど設定したOBSの「obs-websocket設定」を参照しながら、「通信先」「パスワード」をそれぞれ入力します。
- 通信先:localhost
- サーバーポート:OBS側と同じもの。たいていの場合は「4455」
- サーバーパスワード:OBSからコピペ
すべて『ゆかりねっとコネクターNEO』に入力したら「OBSに接続」を選択します。
すると、「接続されていません」→「接続しました」に表記が変わるかと思います。
もし接続できない場合は、再起動を試したり、パスワードがちゃんとコピペできているか確認してみてください。それでもだめなら、OBS側で「認証を有効にする」からチェックを外します。パスワードなしで接続できるようになるので、いけるかもしれません。
接続出来たら字幕の設定をします。
送信先の「母国語」の項目を設定しましょう。
①で用意したテキストのソースと同じ名前のものを選択します。この記事では「字幕」という名前のソースを追加しました。
後の設定は任意です。字幕に改行を入れたければ、オプションで「改行を入れなおす」にチェックを入れ文字数を変更します。
④動作確認をする
『ゆかりねっとコネクターNEO』のトップまで戻ります。
一番上にある「音声認識画面」をクリックします。
入力に使っているマイクを選択し、「スタート」を選択します。
あとは実際に話してみて、字幕が表示されていれば作業完了です。
字幕を自動翻訳するには
『ゆかりねっとコネクターNEO』では、翻訳した字幕を表示することもできます。
「翻訳言語と翻訳エンジン」を開き、字幕表示したい言語と翻訳サーバーを選びます。
あとは日本語の字幕を表示した手順とほとんど同じです。
同じくOBSでテキストを追加し、「OBS WebSocket5」を設定します。
送信先の「翻訳1」にOBSのテキストソースを設定します。この記事では「英語翻訳」というソース名で追加しました。
以上で英語翻訳の字幕も完成です。
精度の高い翻訳が欲しい方は、公式サイトより支援をすることでライセンスキーを入手することができます。
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