OBSプラグイン「StreamFX」の機能の一つである「ダイナミックマスク」を使ったアイデアを紹介します。
今回は、ゲームの明るさに応じて、VTuberアバターの明るさも変化させてみます。
動画でも解説しています!
この記事と同じ内容をYouTubeでも紹介しています。
実際に操作しているところを見たい!という方はぜひ動画をチェックしてみてくださいね。
【今回のゴール】ゲームとアバターの明るさを連動させる
マインクラフト内で、洞窟など暗いところに入ればアバターを暗くし、外の明るいところに出れば元の色に戻す仕組みを作成していきます。
ホラーゲーム配信などで、暗がりを表現するのにもぴったりです。
よくホラー映画を見るときに、部屋を暗くしたりしますよね。あの雰囲気をVTuberアバターにも設定できます。
StreamFXをインストールする
今回は、OBSプラグインである『StreamFX』を活用します。
StreamFXをインストールすると、OBSに新たなフィルタやエフェクトが追加されます。
シェーダーやぼかし、色調補正など映像編集ソフトで行うような加工ができるようになるため、用途も豊富です。
できることをはじめ、インストール方法についても以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
STEP1:ゲーム画面をキャプチャする
まずは、ゲームキャプチャを使いゲームをOBS上に表示させます。
ソース欄の左下にある「+ボタン」から、ゲームキャプチャを選択。配信画面にのせたいゲームを選択です。
ここまでは、一般的なOBSの操作です。
STEP2:ゲーム画面を複製し、ぼかし処理をおこなう
STEP1のゲーム画面を複製します。ここで使うのが「StreamFX」の機能です。
StreamFXで追加された「ソースミラー」を追加し、ソースにはSTEP1のゲームキャプチャを選択します。
いま追加した「ソースミラー」を右クリックし、フィルタを追加していきます。
ふたつ追加するのですが、まずは「ぼかし」です。
- タイプ:デュアルフィルタリング
- サイズ:10
サイズについては任意のものでOKです。だいたい10前後であれば問題ありません。
続いて、「カラーグレーディング」を追加します。
- 彩度:0%
一か所のみ数値を変更すればOKです。この調整で、ゲーム画面が白っぽいか・黒っぽいかのみ判別できるようになります。
STEP3:アバターを追加し、ダイナミックマスクを適用する
お使いのVTuberソフトをOBSに読み込みます。ウィンドウキャプチャやゲームキャプチャで読み込むことになるかと思います。(他のソースでもOKです)
そのウィンドウキャプチャにフィルタとして「ダイナミックマスク」を追加します。
数値の変更内容は以下の通りです。
- 入力ソース:STEP2のソースミラー
- 赤チャンネル:基本値→0.10、赤入力値→2.00
- 緑チャンネル:基本値→0.10、緑入力値→2.00
- 青チャンネル:基本値→0.10、青入力値→2.00
基本値と入力値に関しては、ゲームやアバターの色合いによっても変わってきます。
まずは上記の例を設定してみて、各自調整してください。
基本値はアバターの最小輝度を設定し、入力値は基本値に追加する輝度の大きさを表します。
ですので、基本値を小さくすればめっちゃ暗くなりますし、入力値を上げればめっちゃ明るくなります。
そして、それぞれの差が大きいほど明暗も大きくなります。
調節の際は、白飛びしすぎないように注意が必要です。
動作確認して完成!
あとは、実際にゲーム内で明るい場所や暗い場所を行き来して、違和感なく配信画面に反映できているかチェックすれば作業完了です。
今回利用したStreamFXでは、このようにデフォルトでできなかった配信画面を簡単に作ることができます。
どんなことができるかは、下記記事で紹介しているのでぜひどうぞ。
*当記事で利用したアバターは、八城惺架(@yashiro_seika)さま制作のものを使わせていただきました。
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