Live2Dモデルを簡単に動かせるソフト『nizima LIVE』の使い方を解説します。
使用していく中で、モデル(アバター・キャラクター)が思うように動かない・スマホとpcを接続する方法が知りたいなど、問題点が出ている方へも、対処法をまとめるのでこの記事をもとにもう一度チャレンジしてみてください。
nizimaLIVEでできること
『nizima LIVE』はLive2D公式が出している、Live2Dモデルを動かすためのソフトウェアです。
以下のような特徴があります。
- UIが分かりやすく、操作も簡単で使いやすい
- 動物の耳、帽子などデフォルトでアイテムが用意されている
- Webカメラの代わりにiPhoneが使える
- 最大で8人のコラボが可能(有料)
それぞれ解説していきます。
UIが分かりやすく、操作も簡単で使いやすい
VTuberになれるソフトはたくさん存在しますが、なかでも『nizima LIVE』は特に使いやすいソフトです。
UIがシンプルでわかりやすく、すぐに操作を覚えられるでしょう。
はじめてVTuberアバターを動かす方や、PCの操作が得意でない方にもおすすめできます。
デフォルトでアイテムが用意されている
メガネやねこみみ、マイクなど、モデルをカスタマイズできるアイテムが、用意されています。
もちろん追加も可能です。
アバターに追従して動いてくれるので、馴染みやすいのもポイントです。
Webカメラの代わりにiPhoneが使える
VTuberはPCに設置したWebカメラで、体の動きや表情をトラッキングします。
『nizima LIVE』では、iPhoneアプリもリリースされているため、Webカメラの代わりに使うことも可能です。
最大で8人のコラボが可能
有料ではありますが、ほかのVTuberとのコラボ機能も用意されています。
これにより、配信画面に複数のアバターを表示させることができます。
映像を送受信するのではなく、トラッキング情報を送受信するため、高画質のアバターを表示できるのは大きなメリットです。
nizimaLIVEを使うのに必要な機材
『nizima LIVE』を動作させるのに必要な機材をまとめます。
まだ、VTuber準備をしている人は、購入の参考にしてください。
PC
『nizima LIVE』には、PC版もスマホ版も同様にライブ配信や録画機能はありません。
そのため、配信をするためのPCは必須といえます。Windowsにも Mac にも対応しているので、活動内容によって選べます。
もし、同時にゲームも起動したい場合は、低スペックPCだとカクつくことが考えられます。余裕を持ったPCを準備しましょう。
Webカメラ or スマホ(iPhone)
PCに接続したカメラを使って、体の動きや表情をトラッキングします。
最も簡単な方法はWebカメラを準備することです。
iPhoneを代わりに使うこともできますが、操作の手間を考えると、Webカメラを使うのが楽でしょう。
まず紹介するのは、logicool製のWebカメラ「C920n」です。
- 解像度:1080p
- フレーム:30fps
- 自動フォーカス
- 自動光調整
「1080p、30fps」と高画質のwebカメラで、多少部屋が暗くても認識してくれるため、VTuber活動の定番商品です。ビジネスやゲーミング製品で有名なlogicoolの商品なので、保証もしっかりしています。
VTuber用だけでなく、手元配信などの実写用にカメラを用意したいならば上位モデルの「C922n」がおすすめです。
- 解像度:720p、1080p
- フレーム:60fps(1080pのときは30fps)
- 自動フォーカス
- 自動光補正
- 三脚付き
「1080p、60fps」と高画質でなめらかに動きます。コスパを考えるならばこのカメラが最強です。C920nと同じく部屋が暗くても顔を認識してくれ、光の反射にも強い特徴があります。
ただ、iPhoneユーザの方は費用面を考えると、スマホをそのまま使った方がいい場合もあるでしょう。
注意するのは、対応機種がiPhoneX以降のモデルということ。
というのも、トラッキングにはiPhoneX以降のモデルに搭載されている、「ARKit」という機能を使用します。これは、大まかな体の動きだけでなく、目や口の細かな動きまで認識できる機能です。
自分の持っている機種が対応しているか確認したうえで、取り組む必要があります。
無料版と有料版の違い
『nizima LIVE』には無料版と有料版が存在します。
違いは以下の通りです。
nizima LIVE【無料プラン】 | nizima LIVE【有料プラン】 | |
---|---|---|
商用利用 | ||
ロゴ表示 | あり | なし |
カメラ連続使用時間 | 40分まで | 制限なし |
コラボ機能 |
VTuberとして、収益化やコラボ機能を使いたいならば、有料プランを使いましょう。
Live2Dモデルを用意するには
デフォルトで用意されているアバターもありますが、オリジナルが欲しい方も多いはず。
Live2Dモデルを依頼・購入できるサービスの中でもおすすめなのは、nizimaLIVEと同じ運営元の「nizima」です。
Live2D公式マーケット『nizima』は、数千円から数万円で完成したLive2Dモデルを購入することができるサービスです。
たくさんのクリエイターが出品しているため、あなた好みのアバターがきっと見つかるはずです。
下記の記事で、どんなアバターが販売されているのかを紹介しているのでぜひご覧ください。
nizimaLIVEのインストール方法
繰り返しになりますが、nizima LIVEにはPC版とスマホ版があります。
それぞれのインストール場所を紹介します。
【PC】nizimaLIVEをインストールする
nizima Liveの公式サイトからインストールしましょう。
【スマホ】nizima LIVE TRACKERをインストールする
iPhoneの場合はこちらからダウンロードできます。
アプリ版の場合は『nizima LIVE TRACKER』という名前です。
nizimaLIVEの基本操作
ここからは、『nizima LIVE』の基本的な使い方と、うまく動作しなかったときの対処法をまとめます。
Live2Dモデルの追加
Live2Dモデル(VTuberアバター)を追加するには、サイドバーの「モデル一覧」から行います。
デフォルトで、11種類のモデルが入っていますが、自身で用意したものを使いたい場合は「+」ボタンを選択しましょう。
『nizima LIVE』でLive2Dモデルを動かすには、以下のファイルを指定します。
- ○○.models.json
用意したモデルのフォルダに、該当ファイルがあるかチェックしましょう。
カメラの選択
「カメラ設定」からWebカメラを選択します。iPhoneを代わりに使う場合でも同様です。
iPhoneの接続方法は2種類あります。
- Wi-Fi接続
- USB接続
Wi-Fi接続は、PC版に表示されるポート番号とIPアドレスをスマホ版に入力すると接続できます。
USB接続はベータ版ですので、うまくいかないこともあるかもしれません。
有線でPCとiPhoneを接続し「USBで接続」ボタンを押しても応答がない場合は、PC側でiPhoneを認識できていない可能性が高いです。
その時は、PCに「iTunes」をインストールしてみてください。
iTunesを起動し、iPhoneが認識されると上記の画像のようにスマホマークが表示されます。
表示されない場合は、USBを抜き差したりすると改善されるかもしれません。
スマホマークが表示されたら、再度接続を試してみてください。
背景の設定
「背景設定」から変更できます。
背景画像や、単色背景、透過背景から設定可能です。
OBSで表示させたいときは、透過背景にしておくと、キレイかつ簡単にアバターを表示できます。
表情・モーションの設定
「表情・モーション」から表情のショートカットを設定できます。
ここで設定したキーを押すと、用意している表情に変わってくれる機能です。
「ショートカット」の項目で設定できるので、任意のキーを保存しましょう。
おすすめは、「Shift + O」とか「Shift + P」とか、日常ではなかなか押さない組み合わせにすると間違いがなくてよいです。
nizima Liveがうまく動かないときの対処法
ここでは、アバターが思い通りに動かないときの対処法をまとめます。
モデルの動きと合わないとき
自分は正面を向いているのに、アバターは斜めを向いてしまう時の対処法です。
正面を向いた状態で、「カメラリセット」ボタンを選択します。
すると、現在向いている方向を正面と認識してくれるようになります。
口がうまく開かないとき
話しているのに、アバターの口があまり動いてくれないときの対処法です。
「パラメータ設定」を開き、下にスクロールすると「口パク」の「口 開閉」を選択します。
パラメータの中の「モーション倍率」を上げることで、少ない顔の動きで、アバターに大きく反映されるようになります。
目がぴくぴくするとき
まばたきが判定されて、まぶたがぴくぴくしてしまう時の対処法です。
(↑表現が雑ですが、まぶたが意図せず動くとき…です!)
「パラメータ設定」→「目パチ」の「右目(左目) 開閉」を選択→モーション倍率を変更、で調整できます。
モーション倍率が低いほど目が開きにくく、高いほど目がよく開くようになります。
ぴくぴくするときは、少しだけ倍率を上げてみると良いです。
コラボ機能を使うには
コラボ機能を使うと、トラッキングデータをお互いに送信でき、画質の高い状態でコラボを行うことができます。
無料版では5分間しか使えないため、有料版へアップデートして使ってみましょう。
iPhone版 (nizima LIVE TRACKER)の接続方法と操作
Webカメラの代わりに使えるiPhone版(nizima LIVE TRACKER)の使い方です。
「Wi-Fi接続」か「USB接続」を行うと、インポートした同じモデルを動かすことができるようになります。
iPhone版の基本操作
自分は正面を向いているのに、アバターは斜めを向いてしまっている場合は、右上のアイコンから設定できます。
また、ここから説明する各種設定は、右下の「MENU」から行います。
Live2Dモデルの追加
iPhoneにLive2Dモデルを追加するには、「iTunes」を使用します。まずはダウンロードしましょう。
iTunesを起動し、iPhoneをPCとUSB接続します。
iTunes上にスマホマークが表示されたら、クリックで開きます。
スマホマークが表示されない場合は、接続が許可されていない状態です。抜き差ししたり、iPhoneのロックを解除して、「信頼する」のボタンが表示されていないか確認してみてください。
「ファイル共有」を開くと、「nizima LIVE TRACKER」の項目があります。
「Models」のフォルダを選択し、右下の「保存」ボタンからPCの任意の場所にフォルダを保存します。
ドキュメントやデスクトップなど分かりやすい場所に保存してください。
保存したフォルダを開くと、各モデルのフォルダが格納されています。
ここに、用意したLive2Dモデルのフォルダを格納しましょう。
モデルの格納が終わったら、フォルダをもとに戻します。
iTunes内(画像のオレンジの場所)に「Models」のフォルダをドラッグアンドドロップで上書きします。
上記のような、警告文が出てくるので、「置き換える」を選択します。
これで、iPhone内にモデルを追加することができました。
表情をiPhoneで変えれるようにする
「アクションボタン」の設定から、表情やモーションを変更できるボタンを作ることができます。
右上のチェックマークをオンにすることで、編集モードになります。
ボタンを選択すると、上記のようなウィンドウが表示されます。
「表示名」「ショートカット」をPC版の「表情・モーション設定」と同じ内容に変更し、保存しましょう。
これで、iPhoneからでも表情を変更できるようになりました。
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