TwitchやYouTubeのライブ配信でコメントを管理してくれるNightBot(ナイトボット)の使い方を紹介します。定期コメントを流したり、自動返答をしたりと便利な機能が備わっているので、ぜひこの記事を参考に導入を検討してみてくださいね。
Nightbot(ナイトボット)とは
NightBot(ナイトボット)とは、TwitchやYouTubeで活用できるチャットボットです。
定期的に決められたコメントをしたり、自動返信したりと、コメント欄の単調な作業を自動的にしてくれます。
完全無料で使うことができる便利なサービスです。
Nightbotでできること
Nightbotを使えば下記のような作業を自動化することができます。
- 設定したメッセージを定期的にコメント欄へ流す
- 設定したコメントをされると、自動返信する
- 不適切なコメントをブロックする
ライブ配信をよく見る人であれば、コメント欄に流れる定期的な宣伝コメントや、「!uptime」「!wins」といったコマンドを用意している配信者を見かけることもあるのではないでしょうか。
また、リンクをコメントされると自動削除されるのもよくあります。
これらを自動的にしてくれるのが、Nightbotの機能なんです。
Nightbotは日本語に対応している?
結論として、Nightbotは日本語には対応しておらず、すべて英語で表記されています。
ただ、設定する定期コメントや自動返信には、日本語の文章を使うことが可能です。
操作もそれほど複雑ではないので、この記事の説明通りに設定してみてくださいね。
Nightbotの連携方法
NightbotはTwitchやYouTubeのアカウントと連携することで活用できます。
それぞれの連携方法を解説するので、あなたの使っている配信サイトに合わせてご覧ください。
最初の準備として、Nightbotの公式サイトへアクセスします。
TwitchとNightbotを連携する
Twitchで使いたい方は下記の手順で連携します。
Nightbotの公式サイトからTwitchアカウントでログインします。
連携を許可するか聞かれるので、「許可する」ボタンをクリックします。
ログインが成功するとダッシュボードに遷移します。
右上にある「join channel」を押して、Nightbotアカウントをあなたの配信のモデレーターに設定していきましょう。
join channelをクリックすると、上記のような画面になるかと思います。
画面の指示に従ってモデレーター設定をしていきましょう。
Twitchであなたのチャンネルのコメント欄を開き、「/mod nightbot」と入力します。
すると、新しくNightbotのアカウントを自身のチャンネルのモデレーターに設定することができます。
上記の画像では視聴ページのコメント欄を使いましたが、管理画面のコメント欄を使っても大丈夫です。
これで、TwitchとNightbotの連携が完了しました。
本当に設定できているか確認するには、Twitchの管理画面からモデレーター設定の確認を行います。
「コミュニティ→役割管理」を開き、nightbotのアカウントがモデレーターとして設定されていたらOKです。
もし何も表示がなければ連携できていないので、もう一度設定しなおす必要があります。
YouTubeとNightbotを連携する
ここからはYouTubeとNightbotを連携する方法です。
Nightbotの公式サイトからアカウントでログインします。
連携を許可するか聞かれるので、「許可する」ボタンをクリックします。
ログインが成功するとダッシュボードに遷移します。
右上にある「join channel」を押して、Nightbotアカウントをあなたの配信のモデレーターに設定していきましょう。
join channelを押すと、上記のような画面が表示されます。
画面に指示に従って、あなたのYouTubeチャンネルのモデレーターにNightbotアカウントを追加しましょう。
手順は、まずリンクになっている「Community settings」をクリックします。
YouTubeチャンネルの設定画面が開くので、「モデレーター」の欄に「https://www.youtube.com/channel/UCSvjQBDgYDB5TGVmCZObcwA」をコピペします。
最後に保存を押せば、YouTubeとNightbotを連携する手順はすべて完了です。
右上の「join channel」だった部分が「Part Channel」に代わっています。
この「Part Channel」がNightbotの有効化されている状態となります。一度有効化すると、たとえページを閉じても勝手に無効化されることはありません。もし停止させたい場合は、part channelをクリックします。
Nightbotの使い方
ここからは、具体的なNightbotの使い方と設定方法について、下記の3つの項目で紹介していきます。
- 定期コメント(Timers)を設定する
- コマンドを設定する
- スパム防止設定をする
では、順番にマネして設定してみてください。
定期コメント(Timers)を設定する
定期的に「お知らせ」や「宣伝」のコメントを流す設定をしていきます。
サイドバーから「Timers」を開き、「Add」を選択します。
詳細設定の画面が表示されるので、それぞれの項目を入力していきましょう。
Name | 管理用の名前。視聴者には見えないので、わかりやすい名前を付ければOK |
Message | 定期コメントとして流したいメッセージ |
Interval | 定期コメントを流す頻度 |
Chat Lines | 視聴者が5分間の間に何回コメントしたら定期コメントのタイマーを動かすか設定できる。 コメ欄がNightbotの定期だらけにならないための設定。 |
Alias | 手動で定期コメントを流すコマンドを設定できる。 「!commercial」など「!」を頭文字に付けるのが慣習。 |
それぞれの項目を入力し、「submit」を押せば設定完了です。
ちなみに、statusが「Enabled」になっていれば、定期コメントが有効化されています。
もし一時停止したければ、Actionsの「Disable」を選択しましょう。
コマンドを設定する
「コマンド」を設定して、決まったコメントが来たら自動返信をするように設定します。
サイドバーから「Commands」を開くと、「Custom」と「Default」のふたつがあるかと思います。
まずは、オリジナルのコマンドを設定する「Custom」の設定方法から説明します。
オリジナルのコマンドを作成する
右側にある「Add Command」を選択しましょう。
それぞれの項目を入力していきます。
Command | コマンドを決める。「!youtube」など「!」をあなたに付けるのが慣習。 だが、「初見です」などよくあるコメントをコマンドにすることも可能。 |
Message | コマンドへの自動返信の内容を決める |
Userlevel | コマンドを使える人を設定する。 下記はTwitchと連携した場合表示される内容で、YouTubeだと表記が変わる。 意味はそのままなので割愛。 ・Owner:自分 ・Moderator:モデレーター ・VIP:VIPに設定されている人 ・Regular:Nightbotの独自機能。デフォルトのコマンドで設定できる。 ・Subscriber:サブスクしている人 ・Eveyone:全員 |
Cooldown | もう一度コマンドを使えるようになるまでの時間。連投対策。 |
Alias | 他のコマンドを呼び出す。 例えば「!youtube」と「!ユーチューブ」で同じ内容を返答したいときに使う。 「!youtube」とここに入力すれば、ほかに設定したyoutubeコマンドを呼び出してくれる。 |
入力が終わったら「submit」を選択して完了です。
また、Nightbotでは関数を使ったコマンドをカスタマイズすることも可能です。
よくTwitchで配信を見ている方は、下記のようなコマンドを見たことがあるのではないでしょうか。
- !uptime:今日の配信時間を表示する
- !wins:今日どれだけ勝ったか表示する
配信時間は毎秒変化するものなので、Twitchから時間を取得して返答しなければなりません。
このような関数を使う必要のあるコマンドについては、『自動返信する便利なコマンドの作成例』の記事で詳しくまとめます。コピペで活用できるものですので、合わせてご覧ください。
デフォルトで用意されているコマンド
Nightbotに最初から用意されているコマンドを紹介します。
!commands | 視聴者も設定されているコマンド一覧を見ることができる。 モデレーターはコマンドを管理できる。 |
!commercial | 収益化していれば、広告を流せる |
!filters | 適用されているスパムフィルターを確認できる |
!game | 配信中のゲームタイトルを表示する |
!marker | Twitch専用。マーカーを設置して、アーカイブを見るときに簡単に飛べる |
!poll | アンケートをとる |
!regulars | 「!regulars ユーザー名」でNightbot独自の役職の「regular」に追加できる。 先述したカスタムコマンドのUserlevelで活用できる。 |
!songs | youtube・spotifyから流してほしい曲をリクエストできる。 |
!tags | 配信のタグを編集できる |
!title | 配信タイトルを確認できる |
!winner | ランダムな視聴者を選択できる |
使わないコマンドは右側にある「Disable」から無効化できます。
また、それぞれのコマンドには「!regulars ユーザー名」など、『コマンド + なにか』を組み合わせて使うものが多いです。使いたいコマンドは、「Docs」から仕様をチェックすることができます。
スパム防止設定をする
Nightbotの機能を使って、荒らしコメント防止や禁止コメントを設定することができます。
サイドバーの「Spam Protection」を選択しましょう。
ここでは、各スパムフィルターの概要を説明していきます。オプションから詳細設定が可能なので、必要に応じてカスタマイズしてみてください。
(シンプルにするため、タイムアウト=BANとして説明します。)
Blacklist Words/Phrases | 禁止ワードの設定。 設定した言葉をコメントしたら一定時間BANできる。初期設定は10分BAN。 コメントだけでなくユーザー名もチェックすることが可能。 |
Excess Caps | 大量の大文字のアルファベットをコメントした人をBANできる。 日本語配信ではあまり関係ないが、英語圏では大文字の文章は威圧感があるため用意されている。 |
Excess Emotes | エモートを連投した人をBANできる。 |
Links | リンクをコメントした人をBANできる。 twichのcripは許可など、一部リンクの許可も可能。 |
Excess Symbols | 大量の記号をコメントした人をBANできる。 _(:3 」∠)_ ←こういう顔文字が規制対象なので、設定を緩くするかオフにするのがおすすめ。 |
Repetitions | 同じ単語や文章を連投する人をBANする。 「www」「笑笑」「草草」も対象なので、設定する場合は慎重に。 |
各フィルタは、タイムアウトの時間や対象となる人を細かく設定できます。
例えば、一般視聴者はダメだけどモデレーターはOKなど。
必要に応じて設定してみてください。
Nightbotまとめ
Nightbotを活用すれば、定期的な宣伝ができたり、新規視聴者のためにコマンドを用意したりと、配信を円滑に進めるための設定を行なうことができます。
スパム対策も細かくできるので、YouTubeやTwitchで配信をするならばぜひとも導入しておきたいサービスです。
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